できるだけ歯の神経を抜かない治療(MTAセメント治療)
MTAセメントとは(保険適応外)
強アルカリ性の高い殺菌性を持つセメントです。虫歯に侵された歯の修復や歯の根の治療に使われます。大きく深い虫歯であっても歯の神経までギリギリに迫った虫歯の上にMTAセメントを置くことで虫歯の部分が次第に硬化して歯の再生が起こり、歯の神経を残す可能性が大幅に高くなります。
歯の神経を失った歯のデメリット
- 神経のある歯と比べて弱くなり歯が折れるリスクが高くなる
- 歯の根に病気が出現する可能性がある
- 再度虫歯になっても気づきにくい
(そのまま抜歯に至る可能性が高くなる)
MTAセメントのメリット
- 歯を削る量を最小限に治療できる
- 神経を保存することで歯の寿命を延ばせる
- 神経近くまで及んだ虫歯にも適応できる
MTAセメント治療の手順
1.神経が露出する一歩手前まで虫歯を取り除く
2.MTAセメントを歯の中に充填する
3.MTAセメントの上に仮の詰め物をして6ヶ月程度経過観察を行う
4.経過に問題が無いことを確認した後に最終的な詰め物を装着する
注)MTAセメントはすべての虫歯治療で使えるわけではありません。
また、MTAセメントを使用してもやむおえず神経をとる処置を行う場合もあります。
MTAセメント治療料金
治療費 ¥25,000(税別)
リスク・副作用 | MTAセメントを用いてもう蝕の除去などの刺激により、歯髄炎が誘発されるリスクがあります。 |
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よくあるご質問
Q
MTAセメントとは何ですか?
A
強アルカリ性の高い殺菌性を持つセメントです。虫歯に侵された歯の修復や歯の根の治療に使われます。
Q
MTAセメントを使うと必ず神経は残せますか?
A
必ずではありません。虫歯で神経のズキズキした症状が出てしまっている状態なのでは成功率が下がります。
Q
どういう状態の時にMTAセメントを使用した治療が適応されますか?
A
虫歯の治療の際、神経ギリギリまで虫歯が進行してる場合に、神経を保護するために使われます。また、歯の根に穴が空いている際の封鎖に適しています。
Q
MTAセメントをいれてからどれくらいの期間、様子を見ますか?
A
一般的に6ヶ月程度の期間を経た後に最終的な補綴治療を行います。
当院ではMTAセメントのおかげで、⻭の
神経を抜くケースが著しく减少しました。
⾍⻭の⼤きさや⻭根破折などにより
適応できない場合もありますが、
⾮常に有効な治療法だと考えています。
お気軽にご相談ください。