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スタッフブログ - 審美治療・セラミック治療

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こんにちは。みやかわデンタルクリニックの院長の宮川です。
検診などで歯に虫歯が見つかった場合は、虫歯の大きさによって処置する内容が変わります。
前歯や奥歯の小さな虫歯は、一般的にコンポジットレジン(CR)という白い樹脂で埋めて治します。更に大きめの虫歯の場合は、型を取って金属や樹脂やセラミックで充填物を作る必要があります。

今回はその中で銀歯(金銀パラジウム合金)とセラミックインレー(ジルコニアセラミック)長期的な予後(つまり壊れにくさや虫歯の再発リスク)について、文献や臨床経験をもとに比較してみたいと思います。

1. 比較対象と条件の設定


2. 適合性と接着力
●金銀パラジウム合金インレーは、金属の加工性が高いため適合性(フィット感)は良好です。
   ・ただし、接着材の機械的保持に依存しており、経年的にセメントの溶解や脱離リスクが懸念されます。
   ・グラスアイオノマーセメントはフッ素徐放性があるものの、物理的強度にやや不安があります。
●一方でジルコニアインレーは、高強度セラミックであり、接着性レジンセメントとの化学的接着が可能。
   ・マージンの封鎖性に優れ、二次カリエスのリスクが低いことが報告されています。
   ・ただし、接着操作の正確性と症例の選定が非常に重要です。

3. 長期予後と二次カリエスの発生率
🦷金銀パラジウムインレー(保険診療)
●多くの症例では5〜7年程度でマージン部に二次カリエスの兆候が見られることがあります。
●特にセメントの劣化による微小漏洩(マイクロリーケージ)が原因となりやすいです。
●10年後の虫歯リスク 25~35%(日本の保険診療における平均)

🦷ジルコニアセラミックインレー(自費診療)
●適切な接着処理が行われた場合、10年以上の使用も可能で、生物学的リスクは極めて低いとされます。
●破折のリスクも少なく、審美的にも安定。
●10年後の虫歯リスク 10%程度(文献:Oper Dent 2022; J Prosthodont Res 2021)

4. 審美性と患者満足度
●ジルコニアは天然歯に近い色調を再現でき、金属色が見えないため審美性に優れます。
●一方、金銀パラジウムは審美性に劣り見える部位には不向きです。

5. コストと保険適用


6. 結論:どちらを選ぶべき?
●長期的な予後や再治療のリスクを減らしたい場合は、ジルコニアインレーがおすすめです。
●ただし、コストや症例によっては金銀パラジウムも有効な選択肢です。

7. こんな方には…
✔️ 再治療を減らしたい → ジルコニアインレー
✔️ 費用を抑えたい → 金銀パラジウム(保険)
✔️ 見た目を気にする → ジルコニア一択!

🦷 最後に…
材料の進歩により、「削った歯を長く守る」ことがより可能になってきました。材料選びは、見た目だけでなく長期的な健康にも直結します。
ぜひ、ご自身の希望や生活スタイルにあった選択を、かかりつけの歯科医院とご相談ください。

次回は5月8日に更新します!

▶️審美治療セラミック治療について詳しくはこちら
▶️虫歯の治療について詳しくはこちら

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【監修者・執筆者/みやかわデンタルクリニック 院長 宮川宗久】
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〜経歴〜
⚫︎1997年 東京歯科大学卒業 海上ビルデンタルクリニック(東京丸の内)勤務
⚫︎2002年 みやかわデンタルクリニック開設
・日本歯周病学会会員
・日本口腔インプラント学会会員
・日本審美歯科学会会員


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